軟水と硬水

海外旅行に出かけると、しばしばお腹を壊す人がいますよね。 その数は決して少なくなく、一度は下痢をしたという人をくわえると、殆どの人がお腹を壊していると言えるかもしれません。

実は、日本人が外国でお腹を壊すのにはちょっとした理由があります。

それが水の硬度であり、簡単に言い換えるとすれば「硬い水」と「軟らかい水」との違いであると言えるでしょう。

硬い水は「硬水」と呼ばれており、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルを多く含んでいるものを指しています。 その一方で、「軟水」とはカルシウムやマグネシウムなどが少ないもののことで、日本の水は総じて軟水だと考えられています。

その為、硬水の多いヨーロッパでは日本人の口やお腹に合わない硬水を飲むしかなくなり、日本人旅行者きまってお腹を壊すというわけです。

日本でもっとも硬度が高い水でもフランスの一般的な水と比べると、三分の一ていどの硬さしかないと言われているほど。 もちろん硬水が悪いものというわけではありませんが、日本人には合わないと言えるかもしれません。

実際に、硬度の高い水を飲んでいる地域の人は脳卒中や心筋梗塞での死亡率が低いというデータがあるのですから、あながち悪いものと断定することはできないでしょう。 では、軟水と硬水を分かつ基準はいったいなんなのでしょうか?

一般的に、ミネラルのおおよその含有量が100ppm以下が軟水と呼ばれており、250ppm以上は硬水とされています。 日本では10から100ppm以下が飲料水と考えられているそうです。

硬水はミネラルが多いという背景からクセが強いとも考えられており、それ故に米を炊いたり、お茶を入れるのに向かないと言われています。 その一方で、軟水はクセがなく素直な味がするので料理などにもしっかりと活きてきます。

その一例として挙げられるのが「美味い酒に名水あり」という言葉。 日本酒の場合、軟水の方がほんのりと甘く、穏やかな風味になることが多いとされています。 ちなみに、硬水でお酒を造るとキレのある味になると言われていて、辛口の酒に向いていると言われている様です。

このように様々なメリットとデメリットをあわせもっているわけですから、軟水と硬水どちらを選ぶのかという問題は自分自身で判断するようにしましょう。

やはり、日本人である以上「硬水」は日常的に飲むのは不可能に近いかもしれません。 実際に美味しい水を求めてウォーターサーバーが注文されるわけですが、ウォーターサーバーで硬水というのは、あまり聞きません。 飲み分けるという手もありますが、普段から使うものですから、ある程度自然体でいられる軟水の方がオススメです。